シルタス!

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SUMSUNGはなぜ強いのか

わずか数年前、電気屋で “SUMSUNG” のロゴを見ると、「ダサい」「質が悪そう」などの印象を持った人は私だけではないはずだ。 その当時から、誰がこの成長を予測しただろう。 1992年に1万6421ウォンであったSUMSUNGの株価は、2010年には77万2000ウォンと約50倍にまで急成長した。 一方、同時期のソニーの株価は、4400円から、2561円と半分近くに減ってしまった。 現在の株式価値は、SUMUSUNGが 約8兆円、ソニーが約3兆円。 手元資金が4兆円程度あるアップルがソニーを買収するのではないかとの見方が市場を駆け回っているが、いまが 「買い時」 という事だろう。

なぜ、ここまでSUMSUNGが成長できたのだろうか。

その要因は、教育にあるのではないかと考える。

韓国の教育は異常とも言えるほど過熱している。 ソウル大学など韓国の有名大学に入るために、日本のセンター試験と言える修学能力試験に向けて、韓国の多くの子供・両親が必死になっている。 私は、仕事で5年前にオーストラリア・シドニーに出張した際に、韓国人留学生の多さに驚いた事がある。 しかも彼らは、韓国人の友達同士とも英語で会話しており、その意識の高さには、尊敬と脅威を感じた。 調べてみると、まず採用する学生の基準を韓国の有名大学を卒業した学生よりも、欧米の有名大学やMBAを取得した学生にシフトしているようだ。 英語力を重視し、現在ではTOEICで900点以下(満点が990点)の大学生が採用される可能性はほとんどないという。 また、「人力開発院」と呼ばれる研修施設があり、新人、中堅、幹部、語学研修などが充実している。 実際、サムスンで働けば、外でも十分に働ける能力と人脈が身につくため、自分で起業したり、中小企業の経営者になったりする人が多いようだ。 日本で、ここまで戦略的な採用と教育をしている企業があるだろうか。 この差を埋めるのは容易ではない。 かなりの資金と時間を投資しなければ、差は縮まるどころか開く一方だ。