経営者意識 〜〜 自分のお金を使う社長と、他人のお金を扱う社員の壁(*社員目線)
少し前から「経営者意識を持て!」って言葉が流行ってる。(ように思う。)
これは実際にヲラも言われた事があるし、人が言われてるのを聞いたこともある。何となく分かるような、わからないような言葉なんだけど、何となく聞こえが良くて昔は「うむうむ。。ありがたいお言葉じゃ」って思って聞いてた。誰が言い出したんだろうね?
ヲラは経営ってもの興味があって、現時点では自分で会社をやってるわけじゃないんだけど、色んな社長さんに話を聞いたり、実際に損益表を見せてもらったり、P/Lや資金調達について教えてもらったりしてるんだな。自分で本も読むしね。それは起業を目指してるって「意識高い」感じよりも、純粋に興味があってのことなんだ。
でね。
勉強すればするほど「経営者意識なんて持てねーな」って思うわけ。
だって冷静に考えれば立場が違うわけだもん。。いや、違いすぎるんだもんね。経営者って資金を借入するときは、基本的に自分の名義で借りるわけだし、要するに会社で動くお金は全て自分のお金なわけ。金額にかかわらず、全部が自分のお金なんだよ。逆に言うと、社員が扱ってるのは全て「社長(他人)のお金」なんです。そんな前提の中で経営者意識を持てる人がいたら、よっぽどの意識高い人か、よっぽど何かが憑依しやすい人だよね。
誰しも経験あると思うけど、会社で何かを仕入れるとき、または経費で何かを購入するとき、もう少し安いものがあるって情報を聞いても「まぁいっか。」ってなもんで、気心知れたメーカーや店舗から買う時ってあるよね??でもこれが自分のお金だったとしよう。「向こうの方が安い」って聞いたら間違いなくそっちで買うよね。
ヲラは少しだけ投資をやってる。
これがまた興味深くてね、、練習としてバーチャルでトレードしてる時って結構勝てるのよ。だから「おっ、俺って才能あるやん!」って思って実際に資金投入してトレードしたら勝てないの。本業のトレーダーさんもそうなんだって。人のお金を預かってトレードしてる時はもの凄い凄腕だから、「自分でやったら儲かるやん!」って思ってやってみるとダメだったりするんだって。
ここがすごく興味深いところで、人間はやっぱり自分のお金がかかるとどうしても力が入ってしまう。もっとわかりやすく言うと、自分の損得をリアルに突きつけられると力が入ってしまうんだ。他人のお金を扱ってる時と、自分のお金を扱ってる時で、判断は変わるってことだと思うんだよね。
たぶん経営ってこれと似てて、全て自分のお金として扱う社長と、全て他人のお金として扱う社員では、それに対する意識も判断基準もまるっきり違うと思うんだよな。だから経営者って毎秒そんなシビアな判断をするんだよ。何かを買うにしても、出張に行くにしても、投資をするにしても、接待するにしても全て自分のお金だから、費用対効果や、その意義について必ず吟味するんだ。これは意識が高いって言うよりも、自分のお金なんだもん、当然だよね。で、毎秒そんな意識で仕事をした結果、経営者としてのスキルが向上したりして、一般社員とはぜんぜん違うステージに行くんだと思うよ。
「経営者意識を持て!」って言葉も、最初に言い出した人は恐らくだけど「それぐらいの意識でやろう!」って意味合いだったと思うんだけど、それが知らない間に独り歩きしたんだと思う。で、中途半端などっかの会社の幹部が朝礼なんかでも言うようになって、どっかの部長クラスが週末の飲み屋で「いや~~◯◯君ももう少し経営者意識を持てたらひと皮むけるのにな~」なんてのたまうようになって一般化されたんだろうな。
で、この想像に基づくと、そいつらもみんな「経営者」ではなく、バーチャルなトレードで少し儲けて投資の才能があると思い込んでる個人投資家に過ぎないんだけどな。
まぁ想像ですがね。
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