シルタス!

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書評…すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術…「整理」と「思考」はリンクする

------------------------------- 第0章 紙1枚で整理するとはどういうことなのか 第1章 思考力・仮説力を磨き上げるSの付箋 第2章 インプット・アウトプットの効率を劇的に高める16分割メモ 第3章 本を1冊15分で読むキラー・リーディング 第4章 いらないものをシンプルに捨てる1枚引き継ぎマップ 第5章 会議時間を半分にするマッピング・コミュニケーション 第6章 言いたいことが誰にでも伝わる3つの型と1・2・3マップ 第7章 どんな相手も納得させる物語プレゼンテーション ------------------------------- 友人が貸してくれた本です。興味深くスラスラ読みました。ありがとう! 本書では、7つのフォーマットを使って、頭の中、プレゼン資料、机の上、仕事の情報などを「1枚の紙」にまとめる方法が紹介されています。その7つとは下記。 1.問題・課題のポイントを3分でまとめる「Sの付箋」 2.隙間時間でも資料がつくれる「16分割メモ」 3.必要な情報を短時間で抜き出すための「キラー・リーディング」 4.身の回りをすっきりさせる「1枚引き継ぎマップ」 5.打ち合わせや会議の効果効率を高める「マッピング・コミュニケーション」 6.論理的な報告書・企画書ができる「1・2・3マップ」 7.報告やプレゼンで説得力を生む「物語プレゼンテーション」 「~整理術」「~をまとめなさい」こんなタイトルのハウツー本が数多く出版されています。僕も何冊か読んだ事はありますが、その多くは著者自信の成功例を書いてあるものです。それをそのまま実践するのも良し、自分なりにアレンジするのも良しです。しかし、「整理」というものの本質を理解していなければ、いくら手法・手段を変えたとしても、いつまでも整理は向上しないでしょう。 本書で「整理とは、複雑なものをシンプルにすること」と書かれていますが、その本質は「思考」にあると考えるからです。 「整理」とは、「必要なもの」と「不要なもの」を見極める事です。と言うことは、そもそも何が必要で、何が不要なのかを分っていない人には整理が出来ないという事になりますよね。プライベートでは自分は何がしたくてどこに向かってるのか、仕事でもこのプロジェクトをどういう方向に持っていきたいのか、それが分かっていない人には整理は出来ません。 そしてもう一つ重要なのは、「要点」をまとめる事の能力です。能力とは言うものの、これは磨けば後天的に手に入るものですが… 僕自身もいつも気をつけてることでもあります。 例えば仕事の報告書で、<原因について>という表題で始まってるにもかかわらず、「本件の原因についてですが…」という文章の始まりになっていたり、メールの文章がダラダラと長かったり、話が長かったり… こういうものを目にすると、それを発信した人にはすごく不安を抱いてしまいます。その物事の要点が分かっていない可能性が高いからです。 というわけで… いくら手段や手法に頼っても、この思考を磨かない限りは同じでしょう。根が腐った植物の葉っぱに栄養剤を打つ様なものです(笑) 長くなりましたが… 本書では、そういった思考についても触れられていますので、そこらのハウツー本とは違って、基礎知識から学べるような内容になっています。 書いてて思ったのですが、仕事の格言で  「机の上はその人の頭の中を表わしている」  「デキる人ほど机がキレイ」 と言われたりするのですが、この本を読んだことで「整理」と「思考」をリンクさせて考えてみると、その格言にも一理ありそうですね。