書評…「その他大勢」から一瞬で抜け出す技術…内面を磨くために、外見から入る
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はじめに
1 あなたの「売値」はなぜ低いのか?
2 誰でもできるスピード・ブランディングの考え方
3 一瞬で「すごい人」だと思わせる魅せ方
4 一気に周りを味方にする人間関係のつくり方
5 小さな世界でナンバーワンになるブランドの築き方
6 「その他大勢」に差をつけるメディアの使い方
7 ブランディングの達人に学ぶ成功事例インタビュー
おわりに
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よくありがちと言っては失礼ですが、セルフブランディングの本です。
つまり、「○○と言えば○○さん!」という代名詞がつくような事。
その為の手法や考え方が、事細かに書いてあります。
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<見た目で9割が決まる>
初対面のとき、その人のことを判断するのは、はっきりいって「見た目」です。(中略)
有名なメラビアンの法則というものがあります。これは人の外見や行動が他人にどのように影響を及ぼすかを数字で表すものです。
具体的には見た目などが55%、口調や話すスピードが38%、そして、話の内容はたったの7%の割合だという法則です。
ということは、外見や話し方が9割以上を〆ることになり、第一印象はとても重要だということになります。
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他人への自分の魅せ方を意識しつづけると、自分の中身も変わっていきます。最初は表面的につくろっているだけでも、次第に習慣化していくからです。
自分の実力を蓄積していくには、時間と労力とお金をかけて、勉強と実践を繰り返す必要があります。しかし、「見た目」をよくするだけなら、スーツや靴などの身につけるモノを、お金をかけて新調すれば、短時間でかなり改善されます。私自身もジャケットを一着買ってから、交友が明らかに広がった経験を持っています。
外見だけで中身の無い人間は、すぐにメッキがはがれてしまいます。しかし、成長したいという思いがあれば、人を輝かせ、人を惹きつけます。身なりから入る考え方はアリだと思います。
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<目立てば嫌われるのは当たり前>
キャスターの田丸美寿々さんはこんなことを行っています。
「本当に自分を出したいから、半分の人に好かれれば十分」(中略)
つまり、すべての人に好かれようとする「いい人ブランディング」と、自分の価値を高めて、その他大勢から抜け出そうとすることは両立しないともいえるのです。(中略)
敵を減らすよりも、自分のことを理解してくれる本当の味方を1人でも多く増やす発想が必要だと思います。
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目立つようになると、多くの人に自分の存在が知られるようになります。すると、中には良く思わない人が必ず出てきます。誰からも好かれる完全無敵の人間は存在しないことを、理解しておくことは、精神衛生的にも重要です。
100人に褒められても、たった1人から否定的なコメントをもらうだけで、心が折れてしまうほど、人の心は弱いです。しかし、考え方によっては、否定的な人が居るからこそ、100人の応援者への感謝の気持ちが高まり、優しくできるようになるのです。
逆に言えば、ネガティブな意見が来ない状況というのは、世の中に影響を与えていない、アピールが上手く行っていない状態の裏返しでもあるのです。
こうやって読んでみると…
「人は内面!」なんて日頃はのたまってますが、、その内面を磨くために外見から入ることも重要だと感じました。
「どう見られてるか?」に重点を置くよりも、「どう見せたいか?」を考えて組み立てていくと、意外と今までは知らなかった自分と出会えるかもですね。