シルタス!

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陸前高田市…八木澤商店さんに学ぶ

私は、普段あまりテレビを見ません。 でも寝る前の30分間、ストレッチをする時は、見るわけでもなく、つけている事が多いです。 たまたまつけていたチャンネルで、「つながろう ニッポン!」という番組がやっていて、思わず見入ってしまいました。 リンク:番組HP(http://goo.gl/2taMz) この番組は、東北大地震の被災地のその後や、復興への取り組みを、個人や企業にフォーカスして具体低に取材している番組です。 表層的な事ではなく、個人レベルでどんな行動をしているのか、どんな考えをしているのかがよく分かり、苦悩の状況が伝わってきます。 今回は、岩手の老舗醤油メーカー、八木澤商店の特集でした。 リンク:企業HP(http://goo.gl/oAvdw) 約200年の歴史のあるメーカーさんでしたが、津波によって設備が100%流されてしまったそうです。 でも、復興どころか製造もままなら無い中、社員の雇用は維持して、ボランティア活動も業務とみなして給料を払い続けているそうです。 そんな中で、この復興を目指す機会に、8代目の社長から、9代目の息子さんに社長を引き継がれました。 社員を前にした、新社長の所信表明を聞いて、私は言葉を失いました。 「状況は厳しいと言わざるを得ないですが、雇用は維持してやっていきます。  設備は、津波で100%無くなりました。残ったのはトラック二台だけです。  新入社員のお二人さん!  こんな会社だけど来てくれますか?(笑)」 と笑いながら言い、社員の皆さんも笑います。 そこには、4月から新卒入社予定の女性が二人とも座っていました。 新卒の女性二人は、そこで働く事を決意したようでした。 この笑顔に、底知れぬ強さを感じました。 「人間追い込まれれば…」 「そういう状況になったら私だって…」 こういうセリフを吐けるのは、自分が平常に暮らしているからです。 本当の本当に追い込まれた時、人間の本性は出ます。 私がもし同じ状況に置かれたら… 八木澤商店の皆さんのように、笑って前向きに生きられるかと言うと、私は正直自信がありません。 もちろん笑っておられても、私の想像を絶する絶望感や不安もおありだと思います。 でも、それを凌駕するほどの笑顔を持っている。 これには本当に感銘受けました。 「数字」「金」「立場」「物質」などに、幸せを求めがちな昨今。 自分にとっての幸せとは何か。 自分にとっても満足とは何か。 そういった事を見つめなおし、初心に帰ろうと思わされた、番組との出会いでした。