シルタス!

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映画評…おとなのけんか…めんどーーなタテマエ

------------------------- 本作の基になったのは日本でも昨年大竹しのぶらが出演し、「大人は、かく戦えり」のタイトルで上演された世界的な大ヒット舞台劇。本編の登場人物はたった4人。ほぼアパートの室内だけで話は進み、ドラマ内と実際の時間が完全にシンクロするなど、舞台向けの設定をあまり変える事なく映画化。そのため楽しむべきは、アカデミー賞受賞経験がある3人とノミネート経験がある1人による、俳優たちの絶妙なアンサンブルといえよう。子どものケンカが発端で、両家の両親、はたまた夫婦どうしが激しい口論に発展していく様子は、和解のための話し合いがより激しい諍いに発展していく国際社会への風刺でもある。余裕を持って楽しめる大人のコメディだ。 ------------------------- 「本音と建前」 大人になるとこの二つの使い分けが重要になる。その時々のいろんな事情があって、子供の時のように何もかも直球で表現するわけにはいかなくなる。建前って分かりやすく言うと「大人の嘘」であって、自分の本音やむき出しの真実とは異なる。なのでタテマエを言ってる時に、人は何らかのアレルギー反応がでるものだ。言葉に気持ちがこもってなかったり、目が笑ってなかったり、抑揚が無かったり… 誰しも一度は経験があるはずだ。 特に自分に直接的な利害が及ぶ場合には特に取り繕うのが困難になる。お金の問題、自分の担当業務の問題、責任問題、家庭の問題、子供の問題、などなど。大人の事情で建前を言おうにも心と体のバランスが取れずにアレルギー反応が出てしまう。 この映画も自分たちの子供の問題からくる本音と建前の攻防なのだが、心情が理解できておもしろい。 コミュニケーションは一種の麻薬のようなもので、そこには快楽があると思ってる。その方法は人によって様々で、必ずしも社交的に多くの人と話したり、多くを語ったりすることだけがコミュニケーションではない。インターネットや、何らかの活動、芸術など全てはコミュニケーションにあたる。 最近よく思ってたのだがこの映画を見て背中を押された。 めんどーーーだから、いつも本音を語ればいいのだwww