書評…結婚のずっと前…人付き合いの本質が詰まったあったかーいメッセージ
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はじめに
縁
凹んだ時
出会う前に
つきあう相手
愛の取り扱い
ふたり
幸せ
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2007年「Newsweek」誌「世界が認めた日本人女性100人」に選出された坂之上洋子による、恋愛・結婚に関するメッセージ集です。僕はその存在をTwitterを通して知りましたが、とてもユニークで個性的な方です。
本書はメッセージ集なので、長くても30分程あれば読めると思います。Twitterでのポジティブな反響が多かったもので興味をひかれ、読んでみました。えてしてメッセージ集というのは、「もっともらしい」事を書いてあるものの、読んだ後に心に残らないことが僕の経験上では多かったので、普段はあまり読みません。
でも……この本は読んで良かった。
その言葉たちそのものの良し悪しよりも、結婚、友人、交友関係、総称すると「人付き合い」についての本質があり、自分も深く考えてみたいと思いました。いや、、考えます。
例えば…(本書から引用します。)
『あなたの1番仲の良い友人3人はどんな人?
彼らはあなたととても似ているはず。
不満を愚痴るばかりの人たちならあなたもたぶんそんな人だし
前向きな人たちならあなたもきっと前向きなはず。』
『自分が間違っていたと気がついたときに、素直にあやまることができる男は強い。
相手が間違っていると思った時でも、笑って許してあげられる女は強い。』
こういう言葉って、一般論として「そうそう」と軽く受け止めるよりも、「果たして自分はどうなんだろう…?」と見直すきっかけになると思いますし、少なくとも僕はそうなりました。
他人や環境の批評に精を出す前に、まず「自分はどうなのか?」。
それを考えて答えが見えたとき、人に対しても寛容になれるのだと思います。そして、人に寛容になれれば、自分で「コントロールできること」と「コントロールできないこと」が明確になり、「コントロールできること」に集中するようになります。
具体的に言うと、他人や環境を変えようとするのではなく、自分を変えようとする。もしくは、自分に合った環境を選ぶようになる。多くの人はここを見誤ってしまい、他人や環境を変えようとするがために、居酒屋での愚痴大会や定例飲み会に参加してしまいます。でもそれは、人生の時間を無駄に浪費している行為だと僕は思うんですよね。
僕自身も既婚で子供がいます。
結婚生活においていつも心に置いている僕の持論を最後に…
『嫁さんとは一生血が繋がることは無い。
だから血が繋がってて本能的に理解し合える子供よりも、
大事に接することが重要だと思う。』
これって大事ですよ。本当に。