映画評…クレイマークレイマー…愛情と義務
8年目にして妻の自立心から破局を迎えた結婚生活。残された夫は幼い息子の面倒を見るのだが……。離婚と養育権という、現代アメリカが避けて通れない社会問題をハートウォームな人情劇を通して描いた80年の代表作品。
いやいや、ダスティン・ホフマンもメリル・ストリープもびっくりするぐらい若かった。
当たり前ですよね、、32年前の映画ですから。
私も2歳の子供を持つ親として、すごく考えさせられた映画でした。
結婚生活に疲れた妻が家を出て行き、残された夫と子供が四苦八苦しながら生活をする。
その後、出て行った妻と親権裁判になります。
その中で鮮明に描かれる、子供への愛、妻への愛、夫への愛。
夫婦としての生活が破綻しても、「子供にとっては何がベストか?」
お互いの考えがぶつかりながら、自分の心(愛情)に従って行動していく。
親は子供を持つ以上、育てる義務があります。
しかしそれ以前に、人間としての愛情があるはず。
親権を法廷で争うなど、本来はおかしな話です。
子供には何の責任もありません。
親のいざこざ、不一致など子供には無関係です。
でも、まずは家庭が破綻しないように、円満であるように。
私も、この映画の夫がそうであったように、忙しさや思考が他で埋まってる事を理由に、上の空で会話してしまう事があります。
自分にとっては「たったの一回」でも、相手にとっては「○回目」かもしれません。
一緒に住むと言う事は、良くも悪くも「積み重ね」があるものです。
その為には、いつでも自分の情報をオープンにして、オープンで公平なあり方でいる。
そして常に、嫁と子供と対話する事。
その重要性を再認識しました。