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書評…最高の涙…受け入れることで、乗り越える事が出来る

【送料無料】最高の涙

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価格:1,470円(税込、送料別)

--------------------- 第1章 出会い 「はじめまして、宮里藍です!」 第2章 アメリカツアーへ 「やっとスタートラインに立てました」 第3章 初めての壁 「どうしても、あのパットが忘れられなくて」 第4章 スランプ 「もう、心が千切れそうでした・・・・・」 第5章 復調の兆し 「ゴルフがようやくわかってきた」 第6章 4年目の歓喜 「これが私の時間のかかり方」 --------------------- この本は、プロゴルファー宮里藍さんがテーマの本ですが、著者は宮里藍さんに密着取材をした安藤幸代アナウンサーです。 フジテレビに出演していた頃に存じ上げていましたが、ある時を境に画面から消えてしまい、不思議に思っていました。 本を読んでなるほど… ずっと密着していたんですね。 宮里藍さんが高校生だった頃から始まり、日本では敵なしの状態でアメリカツアーへ挑戦、その後訪れる円形脱毛症が出来た程の大スランプの時期、そして参戦4年目にしての涙のアメリカツアー初優勝までの軌跡です。 安藤さんは、宮里藍さんと公私共に仲が良いそうで、だからこそ、陰では色んな苦労もあったようです。 取材対象と馴れ合いになってしまったり、インタビューで自分の方が涙してしまったり、プロとして感情移入してはいけないのに、してしまう。 良い仕事ができるかどうか、周囲からも疑問視され、自分自身もかなり悩まれたようです。 しかし、自分自身も成長してプロの仕事をしていく。 宮里藍さんと共に、自分も成長していく描写がかなり鮮明に描かれています。 ここで、私が印象に残ったエピソードを、本書から転載します。 ----------------- 「テープもまるまる2時間回したところで、『もうこれ以上回すのは、さすがにやめよう。次の一球を録ったら、カメラをしまおう』と心に決めていた。  その最後の一球。  宮里がスイングをしたした時、側にいたコーチのお父さんが大きな声で『強い球だなぁ』とそのショットを褒め、周りにいたマネージャーやキャディーも皆、笑顔だった。    すると、彼女もまた笑顔になり、ボールの行方を追っていなかった私にも、その一球が『良いあたり』だったのだと分かった。  しかし次の瞬間、彼女はスイングするのをやめ、顔に手を当てて泣き出してしまった。」 ----------------- これは有名な逸話です。 この動画は、かなり極秘に公開されており、私はたまたま見ることが出来ました。 実はこの一球が長いスランプに苦しんでいた間、ずっと追い求めていた理想のフィーリングで、それがやっと見つかり思わず泣き出してしまったのです。 逆に言うと、その最後の一球で復調の兆しを掴んでしまったと… それまでも、苦しんで苦しんで、考えに考えてきたとはいえ、恐ろしいほどの感覚です。 事実、その後宮里藍さんが初優勝し、現在はランキング一位を経験するなど、世界的なプレーヤーへと成長しています。 本書を読んで、宮里藍さんの成功要因を自分なりに考察してみます。 <1> 自分を信じ、受け入れる  調子が悪い、緊張している、自分は弱い。  そんな自分にも逆らわずに、それを受け入れる事で、乗り越える事ができる。  生真面目な人であればあるほど、緊張していたり、調子が悪い自分に罪悪感を持ってしまいます。  なぜなら、理想の姿に到達していない自分に腹が立つのです。  しかし、どんな状況もそれはそれとして、自分の事として受け入れる。  逆らわずに、むしろ受け入れて乗り越える。  宮里藍さんは、そんな境地に達していました。 <2> 自分の弱さと向き合い、認める  これも、本質的には<1>と通じます。  後に自分自身でも認めているように、スランプの時期はプライドが邪魔をしてなかなか自分の弱さを認められなかったそうです。  だからこそ結果が出ないときに、それを素直に検証するのではなく、「そんなはずはない!」という気持ちから、感情的になり自滅する。  しかし、負け続ける事で、否が応でも自分と向き合う必要がありました。  一時期は、ゴルフを辞める事すら覚悟したとの事で、それはそれは辛い作業だったと思いますが、彼女はそれを乗り越えました。 二つとも言葉にすると簡単ですが、言うが易しです。 本当にすごい境地だと思います。 最後に… 彼女は、初優勝をする事になる最終日の前日のインタビューで、不意に報道陣から、「今回は勝てますか?」と質問されたそうです。 いつもは控えめに謙虚な目標を口にする彼女ですが、この時は即答でこう答えて、安藤幸代アナウンサーを含む周囲を驚かせたそうです。 「私は、勝つ準備は出来ています。」
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