シルタス!

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「いいね!」しかない空間が気持ち悪い

実は少し前まで三年ぐらいはアメブロを使ってた。

そのうち二年半ぐらいはダラダラ書いてたから、熱心な読者もいなかったし、コメントも集まらなかったんだけど、最後の半年ぐらいは結構本気で更新してたから一気に読者も増えて、記事ごとにコメントも集まるようになってた。最初はその状況がうれしかったんだけど、徐々に違和感を感じるようになってきた。

 

アメブロの空間って基本的に「肯定」しかなかった。

 

アメブロのコメントってFacebookの「いいね!」と一緒で基本的に肯定から始まる。

よくよく考えたらそうなんだけど、アメブロって芸能人ブログが主体でエンターテイメント性が強く、個人で使ってる人たちも「自分の考えを書いて発信する」というよりも日記的な使い方の人が多くて、「ブログ」というよりはつながりを重視した「SNS」なんだよな。だからブログサービスとしてよりも「つながる」ことが主体だから、初対面から基本的に相手を肯定して相手に好意を持ってることを伝える。異業種交流会に行って名刺交換のシーンでいきなり「いやーお宅は得体のしれない会社さんですね。」とか言わないのと同じだ。まぁ色んなサービスを駆使してブログをSNS化することによって相手を「否定できない」空気感を作り上げたサイバーはすごいよ。それでもたまーにいきなり突っかかってくるクズもいるんだけど、ほんまに稀だった。否定されないからブログも更新しやすいし、基本的に楽しく書けるし、「素晴らしいですね!」「いい考えですね」って肯定されると気持ちがいい。

 

でも俺の違和感は徐々に無視できないぐらい大きなものになってしまって、結果的にはてなに移ってきた。

はてなって昔から見てるんだけど、コメントがすっごいオープンで、まぁ2ちゃんねるバリに荒れてることも多いんだが、なんかその方が健全だと思ったんだ。

 

話は逸れるけど、二年ぐらい使ってきたFacebookも同時に気持ち悪くなってきて、今ではほとんど使わなくなった。近況を知らせるために週一ぐらいで印象的な出来事を投稿するぐらいかな。人にいいね!もコメントもしないし、ウォールを眺めることもない。iPhoneアプリなんてほとんど利用しなくなった。あれも基本的に「いいね!」しかなくって、一辺倒の飯の写真とか、自分の心中の告白とか、子供自慢の写真とか、基本的には他人にとってどうでもいい内容を投稿していいね!やコメントの数を気にする。なんならそれを競ってるような人たちもいるからな。(関係ないけどよくワカラナイスパム友だち申請も多くなってきたし。)もう止めようなかなぁ。

 

逆にtwitterを見直した。確かに流行りだした当初のように著名人たちはTwitter離れを起こしてて、フォローした人たちが減ってきてるのも事実だし、荒れ放題になってきたんだが、まぁそれはそれでおもしろい。アニメアイコンの匿名ヤロウからいきなり地雷のようなリプライをもらうこともあって、最初は少しびっくりするんだけど、自分の周囲には絶対にいないようなヤツの考えを知るにはTwitterは良いツールだと思うな。そんな意見もあるんだなって純粋に感心する時がある。まぁ幻滅する時も多いんだが。

 

リアル社会で俺は色んな集まりに呼ばれることが多いんだけど、すごい違和感を感じる集まりがある。みんながみんな肯定しあってて和気あいあいな集まり。それは一見すると関係が「できてる」ように思えるし、所属してるメンバーは前向きな言葉連発するんだけど、実はうっすーーい関係だったりする。(かなり高確率で。)人の「良いところを見る」って言えば聞こえは良いんだけど、それは「悪いところに眼をつぶる」のとは決して同義じゃない。でもそんな薄気味悪い集団は存在する。俺の知り合いの人は、仕事関係でそんな数十人の集団を仕切ってるんだけど、それはそれは薄気味悪い。まずその知り合いが魅力的な人間ではないし、所属してる人間たちはもっとやばい感じがした。実際その集団の中で仕事場で結果を出してる人はいないし、名前も聞こえてこない。

 

俺が理想とする良い人間関係って良いところも悪いとこともオープンにして言い合える仲だ。

それはもちろん現実的にはかなりハードル高いんだけど、「やっぱお前いいよ」「すげぇよ」「ヤバイよ」としか言い合えない関係は嘘だと思う。だってどんだけ仲が良くたって信頼してたって、自分と違う他人を100%肯定できるなんてあり得ないから。いや、そんなことないって言葉が聞こえてきそうだけど、自分が親友と呼んでる人のこと、本当に一つも嫌いなところ無い?例え家族であっても全部が全部好き?って聞きたくなるよ。

 

批判することを批判する人がたまにいるんだが、なんで?って思う。

キャリアポルノ(自己啓発)的に「自分と違う考えを吸収しよう」って言うつもりは無いんだけど、自分とは違う考えの存在を知ることってとても大事だと思うし、そんな考えを知って初めて自分の考えの妥当性や精度を知ることができると思うんだよ。

 

そんな関係もを求めてるから、本当の親友って少ないし、人ともよく衝突したり行き違ったりする。でも俺はそれでイイと思ってる。

 

そんな思いではてなに移ってくると早速「クソみたいなブログですね」とか「こんなつまらないブログ誰か読んでくれるといいですね」とか「読んでくれた人」がコメントをくれたりするんで、自分が意図した通りの空間を実感できてなかなか調子いい。「クソみたいなブログですね」って書いてくれた人のブログはさぞかしオモロイブログなんだろうなぁという期待に心を踊らせつつ、わざわざそんな事を外部から匿名で書いてくる人たちの無情さに冷たーい気持ちになるよ。

 

でも、この感じが悪くない。