シルタス!

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書評…刑務所なう…塀を軽々と飛び越えたアウトプット

------------------------- 収監報告誌―モヒカン頭で報道陣にもみくちゃにされて出頭! 1週目 6/21→6/27―東京拘置所で丸刈りに。山下清みたいだよ…。 2週目 6/28→7/3―長野刑務所へ!いろいろ切ない夢を見た…。 3週目 7/4→7/10―ずっと一人で独房。ウツになってきた感じ…。 4週目 7/11→7/17―作業報奨金267円。安っ。100倍を寄付! 5週目 7/18→7/24―天突き体操はキツイ!体重10キロ減目前だ。 6週目 7/25→7/31―介護衛生係に配役。鈴木宗男さんと同じ! 7週目 8/1→8/7―忙しいのはいいことだ。休日返上で働きたい。 8週目 8/8→8/14―なんだか今日は下の世話が多かったな…。 9週目 8/15→8/19―刑務所も夏休み。羽アリが大量で寝苦しい!〔ほか〕 ------------------------- 本書は、昨年に実刑を受けた堀江貴文さんの獄中日記です。 獄中からの発信というのは、かなり前代未聞。 何でもビジネスの種にしてしまうのは、本当に天才なんでしょうね。服役中の身でありながら、その様子を便箋に手書きで書いた原稿を通じて出版することは、インターネットやSNSが発展していなかった時代でもやろうと思えば出来たはずです。しかし、実際には誰もやっていなかった。 実はこの堀江さんの獄中体験は、有料メルマガである「堀江貴文のブログでは言えない話」で配信されます。(僕もこのメルマガを取ってますので、本書の内容のほとんどは読んだことのある内容でした。)それを更に本としてまとめて出版することで、二重にも三重にも、その体験がお金を生んでいくことになります。 刑務所の中の生活を綴っているわけですから、内容自体はかなり単調なのは仕方がない事ですが、塀の中から発信するという事自体に興味を持てますし、実際にはなかなか聞くことが出来ない情報でもあります。 本書を読んで感心したのはそのあり方。 「罪を憎んで人を憎まず」「諸行無常」という言葉をよく口にされてる通り、本書を通じてほとんど「恨みつらみ」や「ネガティブ」なことを言われていませんでした。スーパー合理的な堀江さんからすれば、自らを嘆いても、状況が変わるわけではないという事なのでしょう。でも、普通はなかなかね。。 刑務所の中では、スタッフも驚くくらい精力的に働きながら、積極的に外部の情報も取り入れ、本も読み、外に向かってアウトプットされています。塀の中でもこれほど外との接点を持って、しかもお金を稼いでいる人は稀でしょう。やはり堀江さんは、堀江さんのままであり、今後がますます楽しみですね。 相当痩せてるみたいですよ。