シルタス!

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書評…モノを捨てよ世界へ出よう…今こそ必要な「洋行」

----------------- はじめに PROLOGUE CHAPTER1 沈む国ニッポン  甚大な被害の3.11、それ以降日本は復活したのか?  【日本の問題点1】絶望的に遅い日本の政治システム ...ほか CHAPTER2 海を越えた先に待つすばらしき世界  幕末の状況とそっくりな現代ニッポン  維新志士たちの格言:坂本龍馬 ...ほか CHAPTER3 海を渡るのはとにかくカンタンだ!  海外へは行きたいが数多くの不安要素がある  【ケーススタディ1】国の許可なしに長期滞在は可能なのか? ...ほか CHAPTER4 高城剛的 オススメ海外スポット  ニューヨークでのはじめての長期滞在  僕が海外で生活することを決意した理由 ...ほか CHAPTER5 洋行経験者が日本を変える  個人の力の時代がやってくる  日本を覆う古いシステムを打破しなければならない ...ほか あとがき EPILOGUE 世界留学先リスト ----------------- またまた高城剛氏の本です。 気になる著者がいたら、そのほとんどの著書をまとめて読むタチなので… 「アイデアと移動距離は比例する」と度々著書でも書かれていますが、そんな高城氏が勧めるのは、海外旅行ではなく海外移住。実際に住むって事です。そうやって日本式システムを離れ、現地で暮らすことで、日本を客観的にみられる視座を手に入れ、同時に自分の立ち位置も確認できるようになると。 高城氏は2008年に自分の持ち物の9割以上を処分し、「ハイパーノマド」としての生活をスタートさせました。以来、活動のベースを海外に移し、年間30カ国以上を訪れ、これまでの総移動距離は地球100周以上のノマド生活をしています。書いてあることは、一見するとトンデモ系なのですが、それでも頷いてしまうのは、実際に目にしている高城氏がユニークだからにほかなりません。 高城氏は現在の日本の状況を、江戸幕府が機能不全に陥った幕末とそっくりだと指摘しています。そんな幕府を倒すために立ち上がった志士たちが、例外なく海を渡った経験の持ち主だったことは偶然ではないですね。当時、幕末に維新の志士たちが、日本の未来のために海を渡り、異国の文化を学んだことを「洋行」と呼びました。やはり海を渡ることで、客観性が身に付き、今の日本のおかしなところ、そして目指すべき姿が見えたんだと思います。現代社会で活躍している人たちも、海外経験をもった人が多いですね。(何でもかんでも「〇〇するのは日本だけ」って言うのは好きじゃないんですが…)  高城氏は現在の日本の状況を、江戸幕府が機能不全に陥った幕末とそっくりだと指摘します。 しかし、それに慣れきってる政治家たちがいるのですが、それを批判する国民もまたそれに慣れきった存在なのです。何かが変わらなくても普段通りの生活はできるので、「変わったらいいな」程度にしかイメージはできません。だからこそ何も変わらない。 今こそ必要なのは、海外に出る経験なのかも。 海外に出る以外でも、「客観性を得る」ものであれば何でもいいです。客観性は、それを持ってないことに気づけないものですからね。つまり、「俺は客観的な人間だ!」って言ってる時点で、既に客観性を失ってるんです。おもしろいことに。。 ノマドと言うと、最近ではいささかイメージが悪くなりつつありますが、それでも身一つでわたりある行く経験は自分にとっても大切になってくると思います。 あーーー旅しよ。