シルタス!

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映画評…ファイトクラブ…誰もが持ってる(と思われる…) 「認められたい欲」

-------------------------------- ジャックは保険会社に勤めるヤング・エグゼクティブ。ここ数カ月は不眠症に悩み、さまざまな病気を抱える人々が集まる「支援の会」に通い始め、そこで泣くことに快感を覚えるように。ある時、やはり「支援の会」中毒の女、マーラに出会い、電話番号を交換する。出張先の飛行機でジャックはタイラーと知り合う。フライトから帰ってくるとなぜかアパートの部屋は爆破されており、ジャックは仕方なくタイラーの家に泊めてもらうが、タイラーは自分を力いっぱい殴れという…。 -------------------------------- 個性的なストーリーと脚本に目が行きがちな映画ですが、非常に興味深い内容でした。 この映画で一番心に残ったのは、「人に認められたい欲」についてです。 基本的に人は、「人に認められたい欲」と持ってると僕は思います。 それが近年見える化されてきたのが、SNSですよね。(Facebookの いいね! はその代表例。)プライベートの学校、家庭、サークルなど。仕事では会社、取引先、交流会など。それぞれの集団の中で自分の居場所を認識するには、自己評価だけでなく他者評価も必要です。他者に評価されることによって自分の居場所は再確認できます。(他者評価に依存してはだめですがね…) で、この映画で描かれるファイト・クラブは、殴り合いのクラブなのですが、殴り合うことによって自分の居場所を認識し、確立しています。 一見すると異常のように見えますが、サークルやライフワークの中で人々がやってる事と本質的には何ら変わりません。登場する人たちにとっての手段が「たまたま」殴り合いだっただけです。 そう考えると、手段は「一つに捉われなくてもいいんだ」と感じました。 周囲からどう見えるかではなく、自分にとって最適な手段を選べばいいのです。 さぁ。何を選ぼうか。