シルタス!

“知る” に何かを “プラス” 〜 「人生ネタ的」何でもアリなブログ(今はこちらのメインブログで書いています。http://enrique5581.net/)

【皆さんのお陰です!】マイナースポーツに見たヒーローインタビューへの違和感

f:id:Jazzy-T:20140130072759j:plain

どうもシルタス!のJazzy-Tです。

急激にお腹が痛くなってきましたが、ぼくはこんな時20分ぐらい我慢をします。

 

さてさて。

ぼくは小学生ぐらいから現在に至るまでバスケットボールをやっています。

世界的にはめちゃくちゃメジャーなスポーツですが、日本ではバスケットボールというとかなり「マイナースポーツ」です。

 

そんなバスケットボールも、近年は徐々に人気が出てきて、BSでNBAの放映をしたり、NBAファイナルはなんと!全試合中継をしたり、ケーブルテレビでは高校、大学の全国大会が全試合中継されたりしてます。先日はなんと民放で日本のプロバスケ天皇杯が中継されてたな。知らない人からすれば「だからなんやねん!」って話かと思うんですが、バスケットボールファンからすればスゴイことなんですよ。近年はYoutubeとかが発達したのでアレですけど、ぼくが小さい時なんて「バスケットボールを映像で見る」こと自体が至難の業だったんですから。

 

まぁこの部分はいくら伝えても伝わりそうにないからこの辺で・・・

 

そんなマイナースポーツである日本のバスケットボールがTV中継されだしたので、よく見るのですが、すっっっごい違和感を感じた部分がありました。それは試合後にやる「ヒーローインタビュー」の場面で、プロ野球なんかでよく見られる、勝ったチームの活躍した選手を呼んでインタビューするアレです。

 

バスケットボールの試合後のインタビューでは、メディアから派遣されてきたインタビュアーの人と、選手の会話が成り立たないんです。プロ野球のヒーローインタビューはあれだけスムーズなのに・・・

 

最初は「マイナースポーツの選手だからインタビュー(メディア)慣れしてないんだろうな?」と思ってたんですが、考えていくとどうやらそうでは無さそうです。

 

プロ野球のヒーローインタビューを考えてみます★

(記者)「とっても厳しい〜試合でした」

 

(選手)「そうですね〜〜。でもあの苦しい場面でこそファンの皆さまの声援が力になりました!ありがとうございますーーーーーー!!!!!」

 

(観客)「ウォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 

これって今やよく見かける「あたり前」のやり取りだと思います。

近年はサッカーもそうなりつつあるかな。

 

でもこの(記者)「とっても厳しい〜試合でした」って、実は疑問形でも質問でも何でもないんですよね。つまり自分の感想を伝えてるだけでインタビューはしてない。

 

「とっても厳しい〜試合でした」の後には無数の形があるハズです。

「監督やチームメイトとどのような話をされていたんですか?」

 

「あの時どんなお気持ちでしたか?」

 

「相手に対してはどんな印象でしたか?」

 

「こんなクソ試合早く片付けようと思ってましたか?

 

なのに、プロ野球では「だいたいこういう聞き方をすれば、観客に向かって盛り上げるような感謝の言葉を言ってくれますよね??」という暗黙の了解が、伝統的にメディアと選手の中でオートマチックな連携になってるんです。そしてプロ野球は毎日のようにTV中継されるから、それを見てる人は「あれこそがヒーローインタビューのカタチ」だと無意識に認識してしまってるのだと思います。

 

★ではマイナースポーツであるバスケットボールの選手たちはどうか?★

(記者)「とっても厳しい〜試合でした」

 

(選手)「ん・・・・・??(一瞬たじろぐ)」

 

    「あ〜そうですね。10点差の場面だったので、一本一本を大事にしていけば必ず逆転できると信じていたので、チーム全体でそれをやっていきました。」

 

(記者)「・・・・・・」

 

    「厳しい場面では “なにが田中選手の力” になりましたか?」

 

(選手)「日頃チームでやって来た練習を信じて、自分たちのバスケットを最後まで信じていました。」

 

(記者)「・・・・・・(いやいや、そういうことじゃなくて)」

 

    「この優勝、“誰に感謝” したいですか?」

 

(選手)「まずはチームメイトと監督。そしてファンの皆さまに感謝したいです!」

 

(観客)「ウァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

そうなんです。

バスケットボールの選手たちはインタビュアーの言葉に対して、文脈通り正確に答えてしまってるんです。見てる人からすれば「そこは少し空気読めよ!」って意見もあるかと思いますが、でも日本語のやり取りとしてはどう考えても、このバスケットボール選手の方が正確です。

 

日本のプロ野球に見るインタビューの形は、日本語としてどうしてもおかしいと思うんですよね。相手の言葉に対して誠実に答えようとする人であればあるほど、一回聞き返したり、一瞬たじろぐと思います。楽天田中将大投手なんかも「堅物」に近い誠実な人だと思うんですけど、よくヒーローインタビューの時に「ソレ日本語おかしいだろ?」みたいな雰囲気で苦笑いしてますね。

 

ヒーローインタビューはプロ野球でのようなやり取りこそスムーズで、聞き慣れたものです。だとすると、この「暗黙の了解」に慣れていくことが、メジャースポーツ化への登竜門だとすれば、とても残念ですね。

 

誰か正してくれ!!!!