書評…武器としての書く技術…プロブロガー:イケダハヤトさん:実はマッチョ
読みました。
先日のちきりんさん本に続き、最近はブロガーさんの本を読むことが続いてます。今自分の興味がそこに向いてるってことなんでしょうね。
書評…「Chikirinの日記」の育て方…今までは公共の場で吉野家の牛丼の味を語ってたようなもんだ。。 http://ow.ly/rzsEE
「プロブロガー」を自称するイケダハヤトさん。
講演活動や書籍の印税などの収入もありそうですが、基本的にはブログで飯を食うというスタンスです。実際に月々の売上は50万円にものぼり、妻子を持ちながら本当にブログで生計を立てておられます。
本書にはイケダハヤトさんがブログで生計を立てるまでに試行錯誤してきたこと、編み出したノウハウが詰まってるので、ブログで収入を得たいと思ってる人には大いに役立つでしょうし、そうではない人には「へぇ。。。」で終わってしまうかもしれません。
まず最初にぼくは大きく誤解していたことが3つありました。
1.決して炎上志向ではない
イケダハヤトさんのブログはいつも読ませてもらってるのですが、彼はそもそもそも「炎上志向」なのだと思っていました。
エッジの効いたタイトルと、あえて一般論を批判することで話題をさらい、PVを稼いで収入を得る。だから時にはブログを読みながら「何をそこまでムキになってるんだろ?」って思ってたこともあったのですが、本書を読めば色々分かりました。
手法として「読まれやすいタイトル」を考えぬくことは実践されていますが、決して「炎上志向」なのではなく、フリーランスとなって誰の目も気にせずに「本来の自分」を取り戻していく中で、生まれてきた主義・主張なのです。
その点はかなり眩しく感じました。
2.実はマッチョ
ちきりんさんの本を読んだ時も思いましたが、ブログでご飯を食べてる人は、そもそも何か特別な才能があって、自分とは「違う次元の人」と思ってしまいがちです。(まぁ、それも要素としてはあります。)
しかし著書を読み解いていくと、「書くことが好きだ」という原点がまずはあります。
でも「ブログで飯を食う」と決めたからには、とにかく書いておられます。
合わせて読んだブログエイジには具体的な月々の実績報告も載っていたのですが、月あたり150~180本のレベルでエントリーを書いており、一日に換算すると5~8本です。
そこは「俺○○に詳しいし、ブログも好きだからそれで飯が食えたらいいな♪」ってノリではなく、それで生活するんだという明確なプロ意識が有ります。
普通で言えばあり得ないようなレベルで記事を量産して、常人の何倍ものスピードで経験を積み、ノウハウを溜め、スキルアップする。
恵まれた才能を武器に、独自の視点からちょこちょこブログを書いて大成功!みなたいイメージとはかけ離れたマッチョさです。裏を返せば、ブログで収入を得ることの難しさが垣間見えました。
3.良い方法はすぐにパクる柔軟性
何にしても主張がハッキリしてるので、他人のやり方には目もくれずに、自分なりのやり方を「俺流」として貫いてるのかと思いきや・・・
人の方法でも何かピンとくるものがあったら、すぐに取り入れて実践する柔軟性がありました。
よくありがちなのが、目的もなしに色んな人のやり方を取り入れまくって、最終的によく分からん雑多なものが出来上がったり、それによって効果が出ても何が原因なのかが分からないことです。
でもイケダハヤトさんはその時々の課題が明確なので、そのアンテナに引っかかる情報もまたピンポイントです。課題が明確なのは、それだけ日々試行錯誤している証拠だと思います。
イケダハヤトさん本人は華奢ですが、内面は相応なマッチョです。
今後も注目です。