誤爆なう:仕事の「しんどさ」を比較される事に辟易してる件
久しぶりに誤爆に出会った。
今日はイレギュラーで内職的な作業があって、違う支店から同僚が急遽ヘルプに来てくれてた。午後までしばらく黙々と作業してると、それを見つけた社長が「そろそろ休憩したら?」って言ってくれたので、10分ほど休憩をとることに。
休憩を終えて戻ってくると、いきなり「ちょっといい??」と取締役に呼び出されて何かなと思ってると、「今何してたん?休憩?ナメてんの?」って言われた・・・。その場には社長もいたのに、社長はその取締役に極度に気を使ってるから、見て見ぬふりでおいおい……。誤爆とはいえ、まぁ社長と取締役の考え方の違い、その煽りを下々がくらう事なんてよくあることだし、その後つらつら時間の意識など言われたことは一部はその通りだな、ちょっと甘かったなと思った。
でもそっからが酷かった。
その後やれ「あなた方より私達の方がしんどい仕事してる」とか色々と炸裂して、しまいに「あなた営業系の人だから分からないと思うけど、いま休憩を取ったあなた達よりも私達の仕事の方がしんどいから、こっちの仕事一回やってみて!」とまで言われた。これにはさすがにカチーンときたな。じゃあ何かい?俺はすっごい楽な仕事してるって言うの?って。(言わないけど。)
まぁ今までの歴代の会社でも何度かこういう事言われたり、議論になったことはある。
そんな経験を経た俺の結論としては・・・
「仕事のしんどさなんて比べようねぇだろ!」ってことだ。
俺は今まで、工場作業系、事務職系、企画系、営業系を経験してきたんだけれど、どの仕事もしんどい。
ただしんどさの「質」が違うだけだ。
一つの系統の仕事しか経験したことがない人の必殺のセリフは「こっちの仕事もやってみなさい!」ってやつで、往々にして営業系と事務職系はそれでモメたりするんだけれど、この議論は絶対に終わらない。確かに気持ちは理解できるけど、だって営業系からしても「じゃあお前らも一回営業出てみろよ!」で平行線だからね。
例えば工場作業系の人が企画系の人を見たら、「何をコーヒー飲みながら楽そうにチンタラやってんだ!」って思うんだけど、でも企画系の人はその分頭を凝らして考えてる。確かに「量」としてはこなしてないかもしれないけど、その分「質」というか密度は半端ないんだよ。だから時には本を読みながらだったり、散歩しながらだったり、街に出て考えたりするんだけど、それが「暇」だと思われる。
例えば事務職系の人が営業系の人を見たら、「のこのこ客のところに行くだけで、後はこっちに丸投げするだけのくせに何やってんだ!」って思うんだけど、でも営業系の人はその分お客さんなど対外的に常に神経をすり減らしてる。これは実は慢性的にしんどい。確かに電車や車で移動する時間も長いかもしれないし、その間は働いてないのかもしれないけど、その分社内的な数字のプレッシャーや、客先からの圧力は相当なものがある。
だから業種が違うのにそのしんどさを比べようとしたり、自分たちの方がしんどいと言ってくる人たちは心底クズだと思う。「こっちの立場も理解して!」という意味合いのテクニックとして言うセリフであれば理解できなくはないけど、そんな事言ってくる奴は大抵本気だ。
1.業種が違うとしんどさの種類が違う
・工場作業系 … 体が疲れる
・事務職系 … 頭が疲れる
・企画系 … 脳から疲れる
・営業系 … 神経と体が疲れる
細かく言えばもっとあるんだけど、俺の経験から簡単に言葉にしてみるとこんな感じだ。
業種が違うってことは、使う体の部分、使う頭の部分、時間の使い方まですべて違う。それを同じ土俵で「しんどい」と言うものさしだけで比べるのがそもそも無理だ。うーーん、やっぱ無理だ!
2.仕事はそもそもなんでもしんどい
そもそもの大前提として仕事なんてなんでもしんどい。
例え違う業種に異動になったとしても、新鮮で楽しいのなんてせいぜい半年ぐらいで、それ以降は「慣れ」があるからしんどくなってくる。工場作業系の人がいなければモノづくりは成り立たないし、事務職系の人がいなければオフィスは機能しないし、企画系の人がいなければ新しいモノはできないし、営業系の人がいなければモノは売れない。別にそれぞれに存在意義があるからそれでいいのに、そこで「しんどさ」をアピールしあって何のメリットがあるんだ?Fuck!
だからこの議論を吹っかけられたら俺は全力で逃げる。
その人の気持ちが収まるまで聞いてあげる。
そして全部記憶しておく。
今日俺に「あなた営業系の人だから分からないと思うけど、いま休憩を取ったあなた達よりも私達の仕事の方がしんどいから、こっちの仕事一回やってみて!」と言った取締役。
覚えとけよ。