過剰な国、不条理な国
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手すりがベタベタなイギリスと5分おきに掃除しているオーストリア
リンク:WirelessWire News(http://ow.ly/mR0Bs)
このエントリー面白かった。
さすがは@May_Romaこと谷本真由美氏。
実際には人や国ってそれぞれ違うし、それがまた都市とかで別れたらホンマに千差万別なのよね。それを一括りにしてしまう傾向って本当に年々強くなってて、昔は「最近の若いもん・・・」ぐらいで済んでたのに、最近では「日本」とか「海外」とか「アジア」とか「欧米」とか大雑把なくくりで語られる。
TVや雑誌みたいな「尺」のあるものでは千差万別なものの詳細まで語ってたらいくら時間あってもたんねーよ的な感じで、「傾向」を語るためにそういった大雑把なくくりが出来たんだろうけど、それがそのまま一般化されちまってていかがなもんかと思う。
それに加えてインターネットが普及してからは物事の評価が二極化してるんだよね。スゴければ「神」、マズければ「死ね」ってな具合に。物事の本等の評価や本質って実はその「中間」にあるんだよ。「ここはスゴイけど、ここはダメ」とか「ここはイイけど、ここはもうひとつ」のところにね。そもそも大雑把なくくりのところに、そんな極端な評価が合わさったら、物事の本質を見る目ってどんどん死んでいくよね。これはマズイよな・・・
で話は変わるけど、その国々に国民性ってある。
街が汚くてもそれが「普通」で何とも思わない国もあれば、ちょっとゴミが落ちてただけで不機嫌になったり、お店のトイレが汚いだけで店員にクレームをつける国もある。
日本って国を振り返った時に、やっぱ完璧主義だと思うんだよ。
時間には厳しい、もちろん納期には厳しい、人は成長していくものだし、途中で辞めるなんてモッテノホカ、根性でやりきってこそだし、不当な扱いを受けても「石の上にも三年」だし、お客様は神様だし、サービスする側は奉仕の精神で。
ワンコインのファーストフード店に行っても、一人数万円もするフレンチのコースを食べに行っても同じサービスを要求しがちなのが日本人なんです。
たまーにファーストフードとかファミレスに行ってみると、みんなイライラしててよくクレームつけてるよ。昔はそれが「普通」だと思ってたんだけど、海外に行ってみるとサービスなんて本当に雑だし、盛り付けなんかめちゃくちゃだし、店員はガム食ってる。それでも客は何も言わないなんて光景見ると最初はそら衝撃だったけど、考え方が変わったよね。そもそもサービスに対する「期待」が低いってのもあるだろうけど、自分が払ったお金に対する「対価」を自然と理解してるんだろうなと。
(あ、僕も「日本人」とか「海外」って一括りにしてもた。。。)
で、日本に帰って来てファーストフードでガンガンクレームつけてたり、電車が二分遅れただけでクレームつける光景見たら明らかに「過剰だ」って思うんだよな。
んでね、また一括りにして恐縮だけど、日本人の不条理なところってさ、低価格も含めた過剰なサービスを要求する割には、それを実現するためにハードワークした会社のことを「ブラック企業」だと非難するんだよな。過剰品質に応えようとした会社もいるわけだけど、それを求めた消費者もいるわけで。。。
ブラック企業の批判が最近活発でワ◯ミやユニ◯ロなんかが代表格として扱われてるけど、恐らく非難してる人の中にはユニ◯ロのTシャツを来てネットに批判記事を書き込んだ後に「はーー疲れた」ってワ◯ミの居酒屋に駆け込んだりしてるハズなんだよね。
だからある特定の会社をブラック企業だって非難して、仮にそれが改善されたとしてもまた別の会社が槍玉に上がるだけだと思う。イタチごっこだよ。結局はその「過剰さ」を求める消費者の水準がそのままだったらね。
さぁユニ◯ロに買い出し行ってくるか。