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——あなたは不幸じゃない、あなたの幸福観がまちがっているだけだ。人は大人になるにつれて、生きる上での価値観をお金や権力や美や若さから、精神的なものへとスライドさせることができなければ、生きていることがとてもつらいものになるのではないか——
質問に答え、解放に導く。
銀色夏生が今、思うこと。
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以前に「これもすべて同じ一日」という昔の本を読んだのだが、あまりの独特な世界観に挫折してしまった経験から、すでに購入していた本書を読むのをしばらく躊躇していた。
でも勇気を出して読んでみると、やはり独特な世界観には変わりないが、本書に関してはどこか物寂しいその横顔に完全にやられてしまった。文章の中には極端な二面性があって、矛盾するような気もするが、読んでいたら全くそんな気はしない。
強さと弱さ
好奇心と諦め
温かさと冷たさ
直感と論理
協調と孤独
一見すると矛盾しそうな感情が、決して矛盾することなく描かれている。
読むのを途中で止めてしまうほどの独特な世界観もあれば、今回のような世界観もある。
それも含めて著者の二面性なのかもしれない。
これはオススメ
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