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2008年の世界
金融危機(
リーマン・ショック)を題材に、
ウォール街が崩壊へと向かう緊迫の24時間を金融マンたちの視点から描いた社会派サスペンス。
ウォール街の投資会社で大量解雇が発生。その対象となったエリックは、意味深な言葉と共に後輩のアナリスト、ピーターに
USBメモリーを託す。その晩、
USBメモリーに記録されたデータを調べたピーターは、会社倒産にも繋がる衝撃の事実を知る。キャストには、
ケビン・スペイシーをはじめ実力派俳優が集結。第84回アカデミー賞で脚本賞にノミネート。
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リーマンショックを題材にした映画。
ウォール街で働くエリート金融マン達の動きはなかなか生々しい。
おれは少しばかり投資をやってるんだが、投資を始めて良かった点がいくつもある。
<経済に興味が持てる>
やっぱり経済に興味が持てる点は一番大きくて、具体的には日本以外の世界や他業種、他企業に目を向けられることだ。これは必要に迫られてそうなっていくだけで、自分がそうしようと思ったわけではない。分析して多少なりとも儲けようと思えば自然とそうなるわけだ。
<自分のお金を基にした決断ができる>
サラリーマンをやってると、基本的に経費から仕入から何から会社もちだ。だからこそ何かを吟味する時に最後の最後で「まぁいいか」がでてしまう。ぶっちゃけね。数千円の違いなら仲がいい方から買っちゃうか、とかいろんなね。でも自分のお金であれば全然違って、金額もさることながらその費用対効果についても深く深く吟味するようになる。起業家や経営者って毎日こんな意識なのかって考えたときに、「社員」と「経営者」って違って当然だよなって思うようになった。そういう意味ではサラリーマンをしながら経営者意識をつけるためにもいいのかもしれない。
<冷静になる>
投資の世界ではよく言われることで、熱くなる人はその身を滅ぼしやすい。これは「情熱的」って意味ではなく、「ムキになる」って意味でね。少し損をしたら熱くなって倍額で賭けてみたり、負けが込んでる同じ銘柄をすぐに買ってみたり。もう周りが見えなくなって主観的な判断しかできなくなる状態だ。これって本で読んでたら「俺は違うよ」って思うんだけど、いざ自分でやってみたら自分も同じなんだよね。絶対誰もがそうなると思う。「お金」が賭かるってのはそれぐらいシビアなことなんだよ。よく相続でもめる家庭とかあるじゃない?あれって傍から見てたら「卑しいなぁ」なんて思うけど、いざ自分がそうなったら絶対もめるんだよな。
そういう意味で、どんな時でも冷静な自分を維持できる精神力が身につく。
投資の世界に絶対は無くて、それは
ウォール街で働くような世界トップレベルの頭脳を持ち、何億という報酬を稼ぐ金融マン達も例外じゃない。プロが絶対に勝てるのであれば、
リーマン・ブラザーズは破綻しなかったはずだし、リーマンショックも起こらなかった。誰もが絶対的な解析は不可能で、誰にでもチャンスがある世界が投資だ。
そんな世界で人情を見せる金融マン達の切迫感と哀愁がとてもおもしろかった。
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