書評…幸せを呼ぶ孤独力…自分を振り返り、バージョンアップするための孤独のススメ
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1章 ひとりぼっちが淋しく悲しいのはなぜ?
2章 孤独の時間は自分の未来を見る時間
3章 孤独な自分のこころの柔軟体操
4章 恋も友情も孤独力から生まれる
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本書は以前にこのブログでも紹介した、サッカーの長谷部誠選手の著書「心を整える」で紹介されていた本です。
本書から引用-----------------
■「ひとりぼっち」でいられる時間は非常に貴重です。この大切な時間を、自分のパワーを増強し、なりたい自分になるために生かすことのできる人が、ズバリ「孤独力」を持っている人です。自分に自信を持ち「幸せ」という名の人生の成功に向かって歩いていける人です。
■「孤独力」がつくと、「個の輝き」が増します。自分の弱点も強みも、長所も短所も、すべてをひっくるめた等身大の自分を知っていてそれらすべてをプラスのパワーに転換できるから人としての個性が際立つのです。
■自分とは違う人が多ければ多いほど多様な価値観を学べるのですから自分がひとりであることを大いに愉しみましょう。
■相手の価値観を尊重し、受け入れることと、それに従うことは別問題です。
■本当の意味で「誰とでもやっていける」のは、相手を受け入れると同時に自分を主張できる人なのです。
■本には未知の世界へと誘ってくれる沢山の人たちがいます。直接会話を交わすことはできませんがそこには心と心の交流があります。本を読むことで、多種多様な人々の人生を疑似体験できます。
■「自力で生きる」とは即ち他人に頼らず、ひとりぼっちで困難に立ち向かうこと。厳しいけれど、そういう姿勢を持つ人には必ず支援の手が差し伸べられます。矛盾していると感じるかもしれませんが、不思議とそういうものなのです。
■「自力で生きる」ことをモットーに行動しなければ、自分に協力してくれる「他力」を引き寄せる事はできないのです。
■1人で生きなければならないのも人間なら、周囲の援助なくして生きられないのも人間。でも、基本は独力でがんばることで援助はその結果ついてくるものだということです。
■自分の将来を決めるとき「自分のやりたいことをとことん突き詰めて考える」1人の時間を持つことは大切です。
■ひとりぼっちの時間を沢山経験することで、「人の心の傷みのわかる優しさ」が育つのです。これはなかなか貴重な資質です。
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基本的には「孤独な時間にこそ見えることがある」というテーマで、かなり深い主張だと思いました。
大きな結果に向かうときや、自分を大きく変えたいとき、この「大きく」がポイントなんですが、こういった場合には好む好まざるに限らず、単独で考え・行動しなければならないときがあります。
「ちょっと」変えたいときは、少し気分転換をしたり、やり方を変えたり、気持ちを新たにしたり、微調整だけでなんとか出来てしまいますもんね。。
そういうときに初めて孤独になって考えたり、自分を振り返ったりすることで、人として一皮むけることがあるように思います。
群れるのは楽です。
多くの場合、責任が自分には無いですし、どんな時でも人が周りにいて同調してもらえたり、慰めてもらえたりすると、原因追求や振り返ることをしなくても、なんとなく成り立ってしまうからです。(これが良いときもあるんですけどね。)
ただ、孤独な場合はそうはいきません。
余分なノイズや人の意見、その他の情報が入ってこないため、事実を事実として、自分を自分としてまっすぐに見つめるようになります。これはなかなか辛い作業でもあるんですね。
もちろん、友人や恋人、家族の存在はかけがえのないものです。私にとってもそうです。
ですが、周囲と距離をとって自分の世界を持つことも、成長のためには必要なのではないかな・・・。だって大きな成果を出したかったり、自分を大きく変えたい場合は、「人と同じではいけない」んですから。それはハッキリしています。
人とつるむのもいい。仲が良いのもいい。でもなぁなぁからは何も生まれません。
周囲との関係になぁなぁさを感じるようになったら、思い切って孤独になる時間をもつことも必要だと思います。
「うん、そうそう!」と思いながら、本当に踏み切れる人は少なそうだな。。これ。