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書評…25歳からのひとりコングロマリットという働き方…一つに依存しない生き方

------------------------ 1.初級編 まず、毎日の習慣をかえてみよう 2.中級編 実際のコースに出てみよう 3.上級編 ひとりコングロマリットが動き出したら ------------------------ 様々な分野で活躍するお二人、おちまさと氏と本田直之氏の共著です。 コングロマリットとは、相互に関連のない異業種の事業を多角経営する複合企業のことですが、それを個人に当てはめ、一つの会社や一つの仕事にしがみつかず、異なる分野の複数の仕事をするのが、「ひとりコングロマリット」という働き方。要するに、マルチに生きようぜ!!と。 それがこれからの時代に適したあり方ではないかという事が書かれています。 ではそんなお二人の紹介文を見てみましょう……(本書から引用) <本田直之氏> シティバンクなどの外資系企業を経て、営業支援アウトソーシング業のバックスグループの経営に参画。経営戦略、IT戦略、IPO、IR担当の常務取締役として2001年にJASDAQへの上場に導く。現在、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役として、東京、シリコンバレー、ハワイのベンチャー企業に資本・経営参加し、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。バックスグループ取締役顧問、日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレートアドバイザーズアカウンティング取締役を兼務。明治大学商学部産業経営学科卒。アメリカ国際経営大学院サンダーバード経営学修士MBA)。日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー <おちまさと氏> 1965年、東京都生まれ。プロデューサー。1987年「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の放送作家オーディションに合格し、番組の総合演出家・テリー伊藤氏に師事し放送作家デビュー。「学校へ行こう!」などの企画や「仕立屋工場」「空飛ぶグータン」など数々のヒット番組で企画・演出・プロデュースを手がける。WEBサイトやSNSゲーム、ファッションからマンションまで、さまざまな分野で、企業ブランディングやコラボ企画のプロデュース、デザインを行うなど、ジャンルを超えて幅広く活躍 ……… もう多岐に渡りすぎて何がなんだか… 本書の要旨を体現しておられるお二人ですね… ほんの少し昔までは、成功者や著名人は分かりやすい人が多かったと思います。 「モデル」「スポーツ選手」「経営者」「作家」など… その分野においてはものすごく長けていて成功している。それ以外の分野には無知なんだけど、長けてる分野で成功しているので、食べていくには全く困らない。そんな感じでした。 しかし、最近の世の中を見渡してみると、成功していたり、注目されている人はとにかく多彩な人が多いと思います。 プロスポーツ選手でありながら投資に詳しくて経済誌に連載していたり、モデルをしながらソムリエとして活動していたり、女優をしながらNGO活動で世界を飛び回る。ビジネスの世界では、全くの異業種の会社を経営していたり。今までの常識でその人たちを見た時に、「え?? なんで??」と思えるような人たちです。 そこに至るには、何かよっぽどのきっかけや出会いがあったのかと思って期待しつつインタビュー記事なんかを読んでいても、自分の現在や将来、趣味、志向から、極めて合理的に行動した結果だったりします。そんな時、今までの常識で見た時には「がっかり」してしまいます。 でも、ここがポイントです。 最近の成功者の多くは、「何か一つに依存していない」んですね。 複数の知識、複数のスキル、複数の分野、複数の仕事。 複数の生活基盤、複数の収入源、複数の住居。 何事においても複数の手段を持つことで、何かを失った時のリスクマネージメントにもなりますし、その年齢、その時期に一番適した手段を選択することができます。これは何も、お金があるからできることではなく、工夫をすれば誰しもができることです。 本書で一番心に残った記述が下記。(引用します) -------------------------------- 「本業と副業」という言葉がよく使われますが、複業時代の  ひとリコングロマリットという働き方は、それとも違います。  会社に動めながらいくつか仕事を持っていたとしても、  ひとリコングロマリットの場合、それらは「本業と副業」ではなく、  全部まとめて「複業」なのです。  では、「副業」と「複業」の違いは何なのか。  簡単に言うと、副業は前述のたし算の仕事、複業はかけ算の仕事です。 -------------------------------- そうか… これも今までの常識ですが、サラリーマンの場合はどうしても勤めている会社が「本業」で、それ以外が「副業」として捉えてしまいがち。しかし、自分のスキルや発信力で何か個人としての仕事が生まれる場合には、会社の仕事と個人の仕事、それらを総称して「複業」になるんだと。なるほど。 デキない上司に振り回されてる自慢、組織の板挟み自慢、残業自慢、寝てない自慢、いっぱいいっぱい自慢、それらを居酒屋でする暇があったら、自分が個人としてできることを探し出して行動したいものですね。 結果的として… 個人がそうやって自立すれば、組織への依存心が無くなり、組織や他人に対しても寛容になれますよ。