シルタス!

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今日の脳カツ 7.『長所を見付ける』という稀有な能力

メリット、デメリットと同じように、人や物事には長所と短所がある。最近の自分が短所しか見れなくなっている事に気付かせてもらったのを機会に改めて考えてみる。 長所を見付けるというのは、どうやら稀有な能力なようだ。人というのは、短所やデメリットを見付け出す事に関しては、みんな達人だ。人が集まる場所で盛り上がる話題は、人への賞賛や楽しい話題よりも、人や環境への不満の場合が多い。 ではなぜ、短所ばかりに目が行くのか。それは、必ずしも満足していない自分の『今』を肯定したいからだと思う。自分の今の状況や状態、決断、判断、仕事、プライベートなどなど。それらは他人、環境、組織、国、制度のせいにする事で肯定できる。 しかしそれらのせいにしても、状況は改善されず、また短所に目がいき、批判する。そして、一度批判的なバイアスがかかると、人や物事を短所からの視点でしか見れなくなり、それらを遠ざけたり、対立したりする事になる。そして余計に自体は悪化する。 短所にフォーカスする批判的なサイクルから抜け出すには、まず寛容になる事。これは何かを手に入れて豊かになる事ではなく、今の状況、今の自分のいいところ、楽しいところを見つめ直す事。それらが整理できたら、人に優しく寛容になれる。 ポイントは『何かを手に入れてから』と思わない事。とにかく今、今の時点の長所や良い部分を探す事だ。『何かを手に入れてから』という考え方は、自分の変化を自分以外の状況に託してるので、恐らくその人は何かを手に入れても、自分の内面は変わらない。 何事にも長所を見つける事ができる豊かな人は少ない。だからこそ、その能力には付加価値がある。豊かな人というのは、数分話しただけで分かる。柔らかい包み込むようなオーラを持ってるのに『いい人』ではなく、目立つ。そんな感じ。 今の批判的サイクルから抜け出したければ、一定期間あえて孤独になり、集団や不満をぶちまける定例飲み会から距離をおく。そして徹底的に自分自身の『今』をフォーカスしてみる。それらを終えて、再び人の前に現れた時、相手の方は定例飲み会には誘いづらくなってるはず。空気感が既に変わってる。 逆説的だが、そういう定例飲み会に誘われなくなった時、自分の付加価値は確認できるのかもしれない。喜んでいい。自分の毎日、人生が劇的に変わる。