シルタス!

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書評…超訳 ブッダの言葉…「受け入れる」 「向き合う」事の重要性

----------------- 一 怒らない 二 比べない 三 求めない 四 業を変える 五 友を選ぶ 六 幸せを知る 七 自分を知る 八 身体を見つめる 九 自由になる 十 慈悲を習う 十一 悟る 十二 死と向き合う ------------------ 100万部の大ベストセラー『超訳ニーチェの言葉』に続き、今年は『超訳ブッダの言葉』が発売。元々ブッダについての知識がなかったので、どんなことを言っていたのかあまりイメージが湧かず、少々難しそうなイメージがありましたが、さすが超訳…… すんなりと入ってくる良い言葉がたくさんありました。真理のようなものなので、人によっては退屈かもしれません。 特に「自分との向き合い方」「死との向き合い方」がとても参考になりました。 心に残った言葉を記します。 -------------------------- ■もし誰かにいやな目に合わされたら 皮肉なことに、敵を悩ませるための最高の「イヤガラセ」は君が怒らずに朗らかにしている、たったそれだけのこと。 ■悪口を言われない人はいない この世のどんな人でも、必ずどこかで誰かの怒りを買っている。誰かに悪口を言われるのが当たり前。昔も今もこの先も、未来永劫、それは当たり前の事実なのだから、悪口なんて涼しく聞き流すのがよい。 ■仲間入りしてはいけない 最低の人間 すぐにカッカ怒る人。いつまでも恨みを忘れない人。自分の欠点を隠そうとする人。自分を実際より良く見せようと親切を押し付ける偽善者。 ■ 君が聞かれてもないのに自分についてしゃべるとき 君がそんな生意気な人になるのなら、優れた人々から君は「浅ましい」と敬遠されるだろう。 ■他人からの評価による快不快は、しょせん幻他者からの評価により生じる快・不快など、脳内で生み出される幻にすぎない。ゆえに、褒められたいというケチな欲望を取り除き、貶されるのはいやだという怒りを取り除くこと。 ■勝ち負けにこだわらない 「引き分け」「勝ち」「負け」などを無視して、全く気にしなくなるならば、生意気な態度も言い争いもぱったり消えて、平和が訪れる。 ■歪んだ愛情という呪縛 愛情により執着が強すぎると、自分のことを大事に思ってくれてるかどうか不安になり、恐れが生じる。すなわち、歪んだ愛情ゆえに、憂鬱さや恐れが生じる。 ■君は、これまで君の心が思ったことの集合体 ネガティブな心によってイヤな話をしたり、イヤな行動をしたりするならば、必ず苦しみが自分についてくるだろう。優しくポジティブな心で話したり行動するなら、必ず安らぎが自分いついてくる。 ■自分の内面を見つめることなく生きていったら 自分の内面を見つめることのない愚か者は、自分を敵のように痛めつけながら歩む。悪い業を積んで自滅する結末をいつか迎えるまで、知らず知らずのうちに破滅に向かって。 ■安易な道を選ぶ人 恥を知らずに他人を困らせる人。餌を食い散らかすカラスのように厚かましい人。我を押し通そうとするジャイアンのように横暴な人。心はちっぽけなのに、まるで王様のように偉そうにする人。「何様のつもりですか?」と言いたくなるほど生意気な人。 かれらは、自分の心を向上させようとする難しい道のりを捨てた。 ■困難な道を選ぶ人 恥を知り、感情の暴走を抑制する人。心の欲望・怒り・迷いという「三毒」を薄めようとする人。執着をサラッと手放そうとしている人。うっかり偉そうにしてしまいそうになる傲慢さをポイッと捨てようと努めている人。苦しみのないスッキリした生活を日々送ろうとしている人。そして、自分の心を観察する人。 かれらは自分の心とわたり合い、苦しみを取り除いてゆこうとする大冒険の道をあえて選び取った。 ■私の言葉にすら依存しない 私の言葉も教えも真理すらもまた、この筏のようなものにすぎないのだから、君が私の教えを使い終わったなら、惜しむことなく捨て去るように。 ■「今、この瞬間」に心を専念させる 過去を思い出して悲しむことなく、未来を空想してぼんやりもせず、ただ、「今、この瞬間」へと心が専念していれば、君の顔色は活き活きとして、ぱーっと晴れやかになる。 ■諸行無常 諸行無常、すなわち世のすべてはすぐに移ろいゆく。これも過ぎ去る、あれもまた過ぎ去る、それもまた過ぎ去る。 ■君もいずれ死ぬ 君が象に乗った軍隊で戦ったとしても、戦車隊や歩兵隊を率いて戦ったとしても、老いと死には勝てない。策略を弄しても、お金にものを言わせても、老いと死に対しては勝ち目がない。 君は絶対確実に、死ぬ。 -------------------------- とにかく、人よりも「自分」、未来や過去よりも「今」にとことん向き合う。そして執着しない、固執しない。最終的には、ブッダの言葉にすら固執するなと書いてありました。その教えってすごいですね。 一般社会に出てみても、自分を振り返ったり、自分と向き合ったりする時間を意図的に作っている人は、意外に少ないものです。そんな人を見て少しだけ危険に感じるのは、自分を客観的に評価していないがために、「裸の王様」みたいになってしまってる人もいるということ。 「私の考えはすべて正解。あの人の考えはすべて間違い。」 「私の意見はすべて正論。あの人の意見はすべて間違い。」 こう思ってそうな人、意外に多いですよね。いや、、、、指摘すると血相を変えて否定されるでしょうが、言ってる事を要約すると↑に当てはまるみたいな… 人の意見を聞き入れられなくなったり、人の考え方を受け入れられなくなったりすると、途端に凝り固まって思考を失います。意外なことに、年齢は関係ないんですね。若くてもカチカチの人は既にそうなっています。 自分への戒めのためにも、こういった真理のような内容に触れる事ができて良かった。心からそう思いました。 実践(体言)していけるかどうかは、今後の自分次第ではありますが(汗)