オリンパス、大王製紙 企業の巨額不正問題に見る「染まること」の恐ろしさ
企業スキャンダルの温床はどこにあるのか?
リンク:プリンストン発 新潮流アメリカ(ニューズウィーク)(http://ow.ly/7d3i8)
オリンパスの300億円もの不正手数料問題や、大王製紙創業者一族の100億円もの借り入れ事件。企業の不正が相次いでいますね。
その金額ももちろんひどい。でも、僕はもっともっと恐い事に目がいきます。
それは、社に「染まること」です。
大企業の幹部なんかは、言わずと知れたエリートです。そんな人たちをも狂わすほど、社に「染まること」は恐ろしい。それは裏を返せば「外(社会)を知らない」という事だからです。
社会常識からすれば「おかしい」ことも、社内的には「暗黙の了解」だったり。要するに、不正がいつしか不正ではなくなるわけです。
サービス業やメーカーにもありがちですが、「自社の都合」を平気で「出来ない理由」にしてくる輩も実は多かったりします。「○○が今日は休みで…」「開発部門からNGがでました…」「自社の都合」を分かりやすく表現すると、消費者からすれば「知らんやん!」ということです。
顧客満足が聞いてあきれる対応を受けることは多いですよね。
オリンパスにとっては過去に起こった300億円もの不正手数料問題については触れないことが「暗黙の了解」ですし、大王製紙にとっては創業者一族がどんなことをしようとも目をつぶることが「暗黙の了解」だったのでしょう。
不思議なもので人は知らないうちに、そして自分では気づかないうちに染まっていきます。
入社当初は「こんなのおかしい!」と思うことでも、日が経つうちに「普通(あたりまえ)」になり、後輩が入社してきてそれを指摘しても「そういうもんだよ。」と説明するようになります。
人間として、男として、親として、ビジネスマンとして、常にニュートラルな視点でいることを心がけたいですし、その為の努力を惜しまない自分でいたい。
その為に必要なただ一つのことは、一部と群れるのではなく、様々な分野の人、様々な環境に触れて、読書をし、今の自分や今の会社をを客観的に見る(評価する)こと。
これに尽きるのではないでしょうか。