映画評…ルディ 涙のウイニング・ラン…人と人は鏡のように共鳴する
フットボールの名門、ノートルダム大学の選手の座を獲得するために、さまざまな困難を持ち前の粘り強さで克服し、ついに夢を自分の腕で掴んだ若者の姿を実話に基づいて描いた、感動のスポーツ・ロマン。
86年の「勝利への旅立ち」を見た実在の人物、ルディ・ルティガーが、自分の体験を映画化してもらうべく、監督のデイヴィッド・アンスポーと脚本家のアンジェロ・ピッツォにアプローチしたもの。
実話です。
そして、超感動しました…(泣)
学力も無い、背が低い、体重も軽い、運動能力が無い
そんな無い無いづくしのルディが、ノートルダム大学のフットボール選手を目指す物語。
あるのは熱意だけ。
そのプロセスでは、友人や知人が正にドリームキラーとなって、彼の前に立ちはだかります。
家族でさえも…
曰く
「夢なんかみるもんじゃない。目の前の幸せに満足しろ。」
「分相応の目的さえ持てればいい。」
しかし、そんなセリフでは簡単にへこたれず、見事にドリームサポーターと出会い、徐々にチャンスをものにしていきます。
私がこの映画で勉強したのは、人と人の「共鳴」です。
夢や目標を持っている人は、そういう人と出会う。
逆に、「目の前の現実を」とか言っちゃってる人は、そういう人と出会います。
実社会に置き換えると…
目標と熱意を持って突き進んでる人は、力を貸してくれる人と出会い、仕事のフィールドでバンバン活躍します。
逆に、会社の不満や自分の大変さのアピールにしか興味の無い人は、そういう人と出会い、喫煙所や居酒屋が活躍の場になります。
さて、どっちが幸せでしょうか。
「目の前の現実を!」 これはある意味、真実です。
しかし、そう言っている人をまずは観察して欲しいのです。
そのセリフを言ってる人が、幸せそうなのか。充実してそうなのか。
そう見えないのであれば、もっともらしい事を言ってるだけで、人が突出していくのを抑え付けるドリームキラーの可能性があります。
結果が出なかったり、到達地点がなかなか見えなければ、「その他大勢(多数派)」に交わりたくなりますが、そこで止まってしまうと、全て終わり。
続けるも、辞めるも自分次第。
目標、目的、熱意、情熱、不満、不平、他者責任
その人が持っているアンテナによって、同じアンテナを持っている人を引き寄せます。
共鳴です。
「人を判断するときは、周りの人を見てみなさい」とはよく聞くセリフですが、正にその通りだと思います。
願わくば、常にポジティブに人と共鳴できる自分でありたいですね。
この映画を見て、強くそう思いました。