シルタス!

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書評…高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人…勉強ができるヤツと、頭がいいヤツ

<amazonより引用> この本は、「頭がいい」といわれている人たちの共通の秘密をまとめた本です。銘柄大学を卒業した「成績のよい」社員が、閉塞状況を打ち破れないのはなぜか。勝間和代が仕事や取材で出会った“すばらしく頭のよい、自分で道をみつけた人たち”の力を鮮やかな切り口で分析、分かりやすく書き下ろしました。「なりたい自分」になるためにはどうすればよいのか、自分を変えていけると鼓舞される注目作。 -------------------- 序章 頭がいい生き方のすすめ 1章 頭がいい人の7つの習慣  2章 頭がいい人の7つのスキル 3章 新しい考え方をもたらす7つの視点 4章 頭をよくする7つの方法 -------------------- 「アカデミック・スマート」 … 学歴が高かったり、与えられた問題に対して良い解答ができる 「ストリート・スマート 」 … 地頭の良い人材 普通に考えると、「学歴が高い人が成功する」と考えて、多くの親は、それを想定して、「勉強しなさい!」と子供に言うでしょう。 でも、今の時代はそうとは限りません。。 --------------------------------- <1.ものを概念化する癖をつけると、情報の使い勝手がよくなる>  検索エンジンを使いこなすには、調べようと思った事象を抽象化するカが必要になります。物を見たときに、その特徴を見極めるには、日ごろから物を概念化して見ておくことが必要です。私は「五感でものを観察すべき」と言うのですが、色、形、におい、大きさ、触感、味、すべてが概念化できる情報になります。  したがって、何かをひと目見たときには、すぐにその物体を情報としてとらえ、概念化する癖をつけるようにすると、情報の使い勝手がよくなります。 <2.世の中に易行はほとんどない>  私はこういった、ムシがいい方法を「難行」の反対語として「易行」ならいました。易行はもともと仏教用語では、難行を自力で行う代わりに、「阿弥陀仏に願うと、極楽浄土に行ける」など、「他力本願の教え」です。残念ながら、世の中に易行で実現することは存在しません。私は、本を書くときに、一部の編集者から、売れるためにはなるべくふんだんに「易行」を書いてほしいと依頼をされ、そのたびに、反発を感じ、筆が進まなくなることがあります。 「世の中に易行はほとんどない」ということを知っているのも、まさしく、ストリート・スマートなのです。 <3.型にはまったテンプレート商売は、既に行き詰っている> これまで日本は、ベルトコンべヤーに乗っていれば、テンプレ商売以外の能力はほとんど必要とされなかったので、べルトコンべヤーへの乗り方や、はみ出ないやり方には長けているのですが、学校や企業でそれ以外の能力を育てる習慣はありません。  でも、残念ながら、この日本においては、べルトコンべヤーは壊れてしまっているのです。べルトコンべヤーでできる仕事は、中国、べトナムのような新興国か、ITが代替してしまっています。あるいは日本に残っているべルトコンべヤー仕事は、大変な低賃金になっていて、いわゆる「ワーキングプア」状態です。 <4.ストリート・スマートは「つまらないことでも楽しむ」>  ストリート・スマートに特に特徴的なのは、「つまらないことでも楽しむ」能力だと思います。例えば、判断能力が弱い上司がいた場合、「こんなバカな上司と組まされて大変だ」と思って上司の批判をするようなことはせず、「こいつは80%失敗する占い師なんだから、天才かもしれない」あるいは「上司があれだから、部下の自分の活躍の場が増えている」と考えるわけです。 <5.労働生産性に注目する>  私は、「学生時代、ずっと1番だった人には気をつけたほうがいい」と思っています。なぜなら、1番を続けるためにはある意味、過剰なまでの投資を勉強に行わなければならないからです。例えば3000人受けたテストがあって、週に70時間勉強して1番の人と、35時間勉強して5番の人がいたら、私が雇い主だったら、後者の方を採用したいと考えます。 <6.ストリート・スマートはスピードを重視する>  ストリート・スマートの必要条件に、スピード感があります。正しいか間違っているかではなくて、間違っていたとしても、スピードを優先させ、間違っていたら改良すればいいと考えるのです。フィードバックの速さで失敗はカバーできるからです。  もっとも、通常の多くの企業ではスピード感が失われ、実力が発揮できないようになっているのが大変残念なことです。ひとりひとりの実力を発揮しようにも、企業風土がボトルネックになってしまいます。  しかし、本来は、目的意識を持って、ストリート・スマートに動くことで、人との結びつきも加速され、新しい知恵が生まれていくのです。   <7.「やる」と約束したら必ずやる> 「嘘つき」とは、「やる」と言ったことをやらない人です。約束した日までに約束したことが果たされない、「〇〇さん、今度紹介しますね」と言ってまったく紹介しない。  そういう人たちにとって、嘘は日常茶飯事です。「今度紹介しますね」と言って、その場で電話を本当にしたり、その日中にメールを打ったりしてくれる人と、いつまで経っても何もしてくれない人がいます。圧倒的に、前者のほうがストリート・スマートとしての実績が上がっています。 --------------------------------- 簡単に言うと… 「勉強ができるヤツと、頭がいいヤツの違い」って事です。 <勉強ができるヤツ> 学生生活で培った勉強の習慣で、「答えを出す事が得意」です。 決められた事を忠実に、ルールに沿ってこなしてき、予想された「答え」にたどり着く。 しかし、答えの分からないものには、極度の不安や拒絶反応を起こしてしまう。 <頭のいいヤツ> ルール外のこと、いわゆる例外処理が得意。 その時々の情報や状況によって、最適のプロセスや答えを柔軟に導き出していく。 時には、既存のルールや概念を飛び越えた判断も。 従って、会社や仕事、取り扱う商品が変わっても、その結果には再現性があります。 もちろん、仕事には両方のタイプが必要なのですが、これからの世の中を考えていくと、「頭のいいヤツ」がより必要になってくるでしょう。 だって10年前には、インターネットがここまで普及すると予想した人はほとんでいなかったでしょうから。 昔の業態にしがみついた企業が、ことごとく倒産する時代です。 「前例が無い。」「そういうもんですから。」「入社したときからそうでした。」 こんな思考停止の代表例のようなセリフに聞き覚えは無いでしょうか。 少なくとも、私はあります。 物凄く危険なセリフですし、その環境自体の進化が停止している可能性があります。 チャレンジには大きな恐怖や不安が付きまといます。 しかし、これからの世の中は、「答えは分からない、でもやってみよう!」と、新しい事にチャレンジした企業や人だけが、生き残っていくのではないでしょうか。 とてもおもしろかったです!