書評…脳のリミッターを外せ!…自分で自分の人生を支配する
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諜報員ファイルナンバー001
ダメな過去を後悔させ、やる気を奪う女
諜報員ファイルナンバー002
自信をなくさせ、夢を諦めさせるドリームキラー
諜報員ファイルナンバー003
お金がすべてと信じ込ませ、会社の奴隷にする男
諜報員ファイルナンバー004
コンフォートゾーンを下げ、目標達成を邪魔する男
諜報員ファイルナンバー005
潜在能力を封じ、脳のIQを下げる男
諜報員ファイルナンバー006
どんな夢も叶えるドリームサポーターを奪う男
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「もしドラ」でお馴染み、最近のベストセラー、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(ダイヤモンド社)以降、ビジネス書小説を多く目にするようになりました。
ビジネス書小説は一つのジャンルになっているような感じもします。
小説仕立てにする事で、少し複雑な内容もわかりやすく、面白く伝えようという動きが一つの大きな流れになってきています。
主人公は自信をなくしてうだつの上がらない若いサラリーマン、哲郎。
仕事も恋もダメダメで、頭を抱えるが、解決法も見えてこない。
そんな暗い毎日を過ごしていた哲郎の前に、ある日突然ホームレスのおじいさんが現れます。
いきなり過激な表現で恐縮ですが…
「お前の人生がうまくいかないのは、実は、悪の組織から洗脳されているからだ!お前だけでなく、多くの人も洗脳されている。」
「我々の組織、フリーウィルには予言がある。1人の日本人が世界を救う救世主になると。救世主となり、わしと一緒に世界を救うんじゃ!」
そして、そこから哲郎にふりかかる悪の組織からの洗脳を打ち破るための生活が始まります。
目標設定を妨げる人たちの演出もユニーク。
ダメな過去を後悔させ、やる気を奪う女
自信をなくさせ、夢をあきらめさせるドリームキラー
お金がすべてを信じ込ませ、会社の奴隷にする男
コンフォートゾーンを下げ、目標達成を邪魔する男
潜在能力を封じ、脳のIQを下げる男
どんな夢も叶えるドリームサポーターを奪う男
会社の言う事を聴いていくのが当たり前だと思っていて、その事に疑問を感じない。
会社のために自分を犠牲にする事をいとわない。そんな状態が会社の奴隷。
今、当たり前だと思っている事が実は夢を叶えるための妨げになっている事がある。
そして、その事に気づいて本当の夢を叶えて、幸せになろう!という事を主張されていました。
以上の事を哲郎という主人公を通して、具体的に書かれています。
小説なのでとてもわかりやすい
ビジネス書小説を紹介する時はいつもこんな事を書いているように思いますが、より具体的な話が多く、今まで以上に理解が深まりました。
この話で出てくる話も一見正論を言っているように感じられる部分も多く、その後に「洗脳されている」と言われる訳ですから、ハッとしますよね。
言い換えると、自分もそのように洗脳されているという事です。
ただ、ここに書かれている事が絶対正しいと思う事も、それはそれで違いますね。
自分で「考える事」が必要です。
いずれにせよ、分かりやすく書かれているものなので、今までの苫米地さんの本を読んでもいまいち理解できなかったという人はこの本を読むと理解を深められるのではないでしょうか。
これから行動あるのみ!