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映画評…コーチ・カーター…最大の恐怖は自分の計り知れない力を知ること

<あらすじ> 1999年に高校のバスケットボールチームで実際に起こり、アメリカ中に波紋を投げかけた出来事を映像化。 卒業後、犯罪者となる卒業生も少なくない落ちこぼれ高校を舞台に、バスケットボールを通じて生徒たちに未来を生き抜く力を授けた実在のコーチを描いた異色の学園ドラマ。 大学進学率が最低で卒業後は犯罪者の道を歩むものも多いという落ちこぼれリッチモンド高校のバスケットボールチーム"オイラーズ"に、同校OBカーター(サミュエル・L・ジャクソン)がコーチとして赴任してきた。 彼は厳しい指導とともに学業や生活態度も重視。はじめ反発していた生徒たちも徐々に彼の教えに従うようになり、チームはめざましい活躍を見せるようになるが…。実話を基にしたヒューマンスポーツ映画。 これが実話だったとは後から知って、驚きでした。 こんな事が本当に起こるなんて… 一番印象的だったシーン。 この映画の中でカーターコーチが一人の生徒に問いかけるシーンがあります。 「お前は何を一番恐れている?はみ出し者の自分か?」 これを何度か生徒に問いかけますが、その都度、その生徒は不思議そうな表情をします。 実際に、その後2度の挫折を繰り返しながらも、チームに帰ってきました。 物語の終盤でその生徒がカーターコーチに言った事。 「俺たちが恐れているのは、自分の計り知れない力だ。自分の暗部ではなく輝きが怖い。  でも周囲の人を不安にさせないよう、輝きを隠していては世界を照らすことはできない。  俺たちも光り輝くべきなんだ。  みんなも同様に俺たちが明るく輝けば、みんなも明るく輝く。  恐れから開放されれば、みんなの恐怖も消える。」 自分なりに解釈すると、最大の恐怖は無力を知ることではない。 むしろ、自分が持つ未知の力が恐いのだ。 未知であるが故に、どこまで行くか分からない。 挫折もするかもしれない。 そんな気持ちが自分の力のセーブにつながる。 しかし、光り輝ける力を持ったものは、光る輝き続けなければいけない。 光り輝いて、周囲を照らさなければいけない。 そうする事で、世界が明るくなっていく。 そんな感じでは無いでしょうか。 自分の発想には無かった考え方ですが、非常に参考になりました。 心に残る映画です。