AKY ‥ 「あえて」、「空気を」、「読まない」
日本には「空気を読む」という文化があります。
Wikipediaを見てみると…
大きく分類すれば次の4つの要素からなる。
<1>まず状況を把握する
<2>言うべき相手を確認する
<3>適切な言葉を選ぶ
<4>適切なタイミングを選ぶ。
場合によっては、「言わない」という選択肢もあります。
言葉にするのではなく、「察する」。そういったところではないでしょうか。
外国はおおよそ逆で、言葉にして明確に伝える。
どちらかと言えば、伝わらなければ、「伝えない方が悪い」という風潮があります。
自己主張がコミュニケーションの基本となっているわけです。
でも最近よく思うのは、空気を読んでいたら「その他大勢」からは抜け出せないという事。
空気を読んでいる時点で、周囲と同化し、足並みをそろえることが目的になっています。
その意識の中では、突出した結果は残せません。
空気を読めない人を、「KY」と称しますが、そういった人たちの方が実は思い切った行動ができるのです。
極論すれば、
<1> みんなとうまくやれて、好かれるけど、そこそこの人
<2> みんなとは距離を置き、嫌われるけど、突出した人
もちろん、両方がミックスした状態が理想ではあります…
リーダーについても似たような議論があります。
「みんなから認められた人がリーダーになるべきだ!」と言う人がいます。
言葉だけ聞くとごもっともだと思います。
しかし、政治家さんを見れば、現実が分かりますが、当選した時点で、大概はしがらみだらけなんですね。
支援してくれた有力者、票集めに奔走してくれた支持者。
当選後はこういった方々に便宜をはかる必要があるのです。
会社でもそう。
みんなの評判が良く、下から押し上げられて出世した人は、その時点でしがらみだらけ。
社歴も長く、周囲との関係も凝り固まっているため、思い切った事は出来ない。
運営は出来ても、拡大はできない。
そんな感じです。
外資系企業が、幹部や社長を外部からばんばんヘッドハンティングするのは、その「新しい風」と「しがらみの無さ」を期待しての事でしょう。
その代わり、結果を出せなければ首を切られるリスクもありますが。
一方で、日本企業の生え抜き社長は、世界的に経営者にはなり得ていません。
やはり、新しい発想をしたり、思い切った政策を打てないからでしょう。
これからの時代、個人レベルでも必要な事は。。
AKY ‥ 「あえて」、「空気を」、「読まない」 事だと私は思います。